本年産麦類の収穫量及び品質につきましては、昨年産と比べ、収穫量は減収、品質についても昨年産麦より悪い状況であることから、良品質麦生産に向け丁寧な調製作業を行い、農産物検査の受検から保管管理へと移行することとなります。
特に7月から9月は外気温の上昇とともに害虫の繁殖最盛期でありますので、貯蔵害虫の被害防止につきまして、下記事項にご留意をお願いします。
① フレコン詰めした麦を、施設の下屋等で仮置き期間が長くなると、コクゾウ、ココクゾウ、バクガ、ノシメマダラメイガ(ノシメコクガ)が繁殖しやすい環境にあります。できるだけ早く、保管倉庫に移送し、被害が発生しない対策と管理をお願いします。
② 貯蔵時は、原則的に穀温20℃以下に低下させてから、貯蔵を開始しますが、もしそれを越える場合には、気温が低下した時を見計らって、出来るだけ早い機会にローテーションを行うなど、穀温を確実に低下させてください。
また、毎日穀温の動きをグラフ化して監視し、上昇の兆しがあれば、ローテーションを行って醗酵変質・害虫発生等の有無を確認してください。
環境美化は、貯穀害虫の防止対策としても、大変重要です。
① 施設内の各設備、機器および作業場並びに包装容器、フレコン等害虫の潜伏場所となる資材や、それらの置き場を含めた清掃と害虫防除措置を行ってください。
② 敷地内の雑草を取り除き、資材・物品を放置しないようにして下さい。
※参考 主な貯穀害虫の繁殖条件
害虫名 | 主な加害穀物 | 繁殖温度 | 繁殖湿度 | 越冬 | |||
最低 | 適温 | 最低 | 適温 | 形態 | 場所 | ||
コクゾウ ココクゾウ
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米・小麦 大麦 |
13℃ | 27〜30℃ | 60% | 85% | 成虫 一部成虫 |
台木の下、倉庫周辺の材木や遺志の下等(15℃以下) 庫内の穀物中や台木下、敷材の下 |
15℃ | 28〜32℃ | 成虫 一部幼虫 |
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ノシメマダラメイガ (ノシメコクガ) |
玄米、小麦の胚芽、ぬか層 | 18℃ | 28〜32℃ | 幼虫 | 庫内、柱、台木の割れ目、麻袋・紙袋の折り目などに巣を作って休眠(20℃以下) | ||
バクガ | 小麦、大麦、籾 | 14℃ | 26〜30℃ | 30% | 幼虫 | 穀粒中 |
大規模乾燥調製施設設担当課長及びオペレーター研修会開催について
(平成27年産米関係)
日時:平成27年7月21日(火)13時30分~
場所:守山市ライズヴィル都賀山
※1.出席者名簿を7月10日(金)までに近江米振興協会事務局へFAXで報告をお願いします。