より安全で安心な農産物を消費者のみなさまにお届けし、琵琶湖をはじめとする環境と調和のとれた農業をめざして、環境こだわり農業※に取り組んでいます。
※化学合成農薬と化学肥料の使用量を通常使用量の5割以下に削減するとともに、濁水の流出防止など、琵琶湖をはじめとする環境への負荷を削減する技術で栽培する農業です。生産された農産物は、環境こだわり農業推進条例に基づき県が「環境こだわり農産物」として認証しています。
<基本方針>
環境こだわり農業の一層の拡大に向け、これまでの生産拡大・消費者の理解促進の取組に加え、新たに環境こだわり農産物の有利販売・流通拡大に向けた取組を展開するとともに、化学合成農薬・化学肥料を使用しないオーガニック農業を象徴的な取組として推進することで、環境こだわり農産物全体のブランド力向上・消費拡大を図ります。
看板を立て1筆ごとのほ場管理
温湯での種子消毒
濁水流出防止の確認
令和4年7月、国連食糧農業機関(FAO)から滋賀県の環境こだわり農業をふくむ「琵琶湖システム」が世界農業遺産に認定されました。森・川・水田・湖に育まれる農業と漁業が織りなす「琵琶湖システム」は千年以上にわたって受け継がれてきた世界的にも非常に貴重なものであり、その価値と伝承の必要性が認められました。
水路に魚道を設置し、琵琶湖と水路との間で水位差が生じた水田に魚が遡上する水田を「魚のゆりかご水田」といい、魚の子供が成育した水田で栽培されたお米を「魚のゆりかご水田米」といいます。