本年の気象状況は、2月~3月上旬にかけて概ね平年並で経過したが、3月下旬はかなり高かった。日照時間は3月下旬がかなり多く、降水量は少ない時期もあったが、2月から3月は平年より多く湿潤な状態が続いております。
県農業技術振興センター麦類作況調査では、4月1日における11月5日播の「農林61号」は平年(過去10年間)に比べ、茎数はやや少なく(「ふくさやか」は平年並)、草丈は平年より長く、葉数はやや多くなっています。【生育はやや早い、「ふくさやか」は平年並】
このような状況で出穂期予想は、4月1日時点で近江八幡市安土町の11月5日播種「農林61号」の出穂期は4月16日と平年に比べ3日程度早くなると予測されています。しかし、今年は播種時期や地域により大きく、また、向こう1ヶ月の気温は、髙・低の変動が大きいと予測されていることから、作業適期の判断は、生育状況を確認し、今後の気象予報にも注意して対応をお願いします。
① タンパク含量及び収量を高める生育後期の追肥施用等により、高タンパク質含有量麦の生産がなされるよう事前対応をお願いします。
② 容積重については、刈り遅れて雨にかかると低下することから、適期収穫が非常に重要となっております。
※上記2点(タンパク・容積重)を向上させ、品質評価基準をクリアする高品質麦の生産を!!
赤かび病被害粒の混入限度は、農産物検査規格で、1等及び2等には0.0%を超えて混入してはならないとなっています。(飼料用に供されるものを除く)
共乾調製施設等においては、赤カビ病被害粒が混入しないよう、粒厚選別、比重選別等により調製を行い、D0N含有濃度(厚労省1.1ppm)の低減を図ることが可能です。
粒厚とDON含有濃度の関係は、必ず一致する訳ではありませんが、粒厚が薄いほどDON含有濃度が高い傾向があることが確認されています。
① 需給のミスマッチ解消…ミスマッチの解消および需要に見合った作付けの実行。
②良品質麦の生産
小 麦
・蛋白値・水分等の地域間のバラつきの安定。
・年産による品質、生産数量のフレの抑制。
・水分低めでカビ毒、残留農薬及び低アミロが無い麦。
・外国産と比較しての製粉適性向上、更なる品質の改善と安定を望む。
③ 品質クレームが起きない保管管理の徹底。実需者の引き取りやすい保管体制の確立。
④ DON・残留農薬検査の情報開示。
短期間の荷受け期間中に機械が故障し、荷受けが出来なくなりますと、搬入麦の滞貨により発熱 ・ 醗酵の恐れがありますので、稼働前の各種機械の点検 ・ 整備は丁寧に行って下さい。
当然、前年度に不具合が発生した箇所は、必ず点検・整備を実施して下さい。
平成27年度共同乾燥調製施設設置農協
担当課長及びオペレーター研修会の開催について(麦類関係中心に)
開催日時:平成27年5月21日(木)13:30~17:00
開催場所:ライズヴィル都賀山 5F ロータス